三体を読む
- 作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/07/04
- メディア: 単行本
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このトゥギャッターを見て惹き込まれてしまったので、三体を買ってきて読んだ。
僕自身はSF小説とかは全然読まない方でジュール・ヴェルヌを子供の頃に読みました。という程度なのでSFについての考証とかそういうのは全然トレンドがわからない。
読後感としては、ボカっとなんかこう、感情を取っ払われてしまった。という感じ。
特に何かの人物に感情移入したわけでも、物語の筋書き自体にグッと惹き込まれたわけでもないんだけど。
人は自分が信じているものがあれば、それに対して善悪の彼岸なんてものはないと思うと同時に、それが瓦解した時に弱さが露呈するのかなー。なんてことを思った。
僕自身に対して小説を読むことの意味は、物事を通して自分の感じ方を見る事で自分がどういう人間なのかを確認する作業なのかもしれない。
三体自体は、なんかそんなSFと人間の思想と思考と行動をゴチャ混ぜにしたようなそんな小説だった。
読み始めてしまったので、2の日本語版が出たら買いたい。
役割や肩書を持つとそれしかやらなくなっちゃう病の話
こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
仕様が決まらないなら決めればいい し、前任者のコードをクソだと思ったら直せばいいし、仕様変更や機能追加でつらいなら仕組みを変えればいいし、この世のすべての不利益は当人の能力不足だし、それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせばいいのでは
— こにふぁー (@konifar) April 4, 2019
こにふぁーさんがこのような事を発言していたので書いてみることにします。
最近役割について考える事が多くなってきています。
僕自身は会社では Head of API / Head of QA という肩書を貰っていて、一般的な会社だと課長クラスって感じじゃないでしょうか。
その肩書に含まれる職務は色々あり、例えば評価・育成・チームビルディング・チームマネジメントなどです。
新任で肩書をもらう時に気をつけないといけないことが1つだけあり、それは本来自分ができることを忘れてしまい、肩書の方の責任のみの振る舞いをすることです。
例えば僕は前職でPM(プロジェクトマネジメント)を複数個のゲームタイトルで兼務していましたが、コードを書いてチームを助けるということをやらなかった(忘れてしまっていた)のです。(その時期は給料も上がらず割と腐っていたし)
その時は多分アサインの意図として、「PMもやってほしいがとにかく成果を出せ」って意図だったのに対して敢えて成果が出にくい方法のみを選んでたのではないかなと。
これを解決するのはもう視座の話でしかないと思ってます。
一部のチームのメンバーの人には伝えたのですが、例えばスクラムなどで開発を行う際に「スクラムをうまくいかせる」と捉えるのではなくて「成果を出すためにスクラムを使っているが、他の方法でも良い」と考えるべきだと考えています。
会社で @yohhatu さんと @futabooo さんが「スクラムは矯正ギブスなんで」と言っているのはそういうことだと思います。
開発チームのベロシティが足りない時にきちんとコードを書く、だったり開発環境を見直してみたりと、色々やってみるべきです。
クエリを書いてKPIを出してみる、なんてのもいいですね。
プレッシャーがでかいほどこの状態になってしまいがちなので、手段にこだわらずやっていきたいですね。
DeNA開幕3試合目を見てきた
元々色々興味がある方で、特定の1つの趣味を長く続けることができないタイプなので、特定の趣味を持ち続けて追いかけ続けられる人は本当にすごいなと羨ましく思っていた。
強いて言えばゲームは好きだけど、1番好きなゲームは?と問われると言い淀んでしまう。
一番長くやったのはCounter-Strike1.6だろうけど、あれはゲーム自体が好きかというよりも一緒に遊んでいる人が好きだった。
昔はMMOも好きだったんだけど、単純にチャットとかした経験がなくてそれが楽しかったんだと思う。
要するに新しいモノ好きの飽き性だ。
そんな飽き性な僕がDeNAの開幕3試合目を見に行った。
勿論自発的にチケットを取ったわけではなく、嫁さんが抽選で当ててくれたのだ。
嫁さんは趣味がはっきりしていて、特定の趣味には湯水のようにお金を使っても大丈夫なタイプだ。
仕事も好きかどうかで大半選んでいる。
僕にとっての野球も、そんな好きなものの1つだった。
子供の頃は巨人が好きだったが、DeNAに転職してからDeNAのにわかファンだ。
DeNAに居た頃は同僚が好きだったから良く話していたが、2018年の成績もロクに知らないそんな程度のファンだ。
そんなファンが、久しぶりに浜スタで観戦してきた。
ウイングスタンドの最上段で見ていたのだが、後ろの家族連れの父親が大層な横浜ファンらしく、相手の中日をdisったり延々と昔の愚痴を言っていた。「他人が聞いてる前でこういうの本当に盛り下がるからやめてほしいな」と思いつつ多少イライラしながら見ていた。
展開は1回に梶谷の2点タイムリーで2点差にして、ジリジリ詰められ9回表まで同点。
そこに山崎康晃である。
普段TVで見ている時は全く意識しないが、プロ野球選手の中にも「空気を変えられる奴」と「そうでない奴」がいることがわかった。
DeNAだと筒香と康晃が空気を変えられる奴だということはわかった。
筒香は言わずと知れた日本の4番を張っている横浜生え抜きのホームランバッターだ。この試合では敬遠もあり打ってなかったが、今シーズンも期待したい選手の一人だ。
そして康晃である。彼はDeNAになってからの生え抜き選手で、2015年の新人王だ。
抑えとしてコンスタントに60登板をこなすメチャクチャ優秀な抑えだ。例え他球団ファンだったとしてもこれは否定できないと思う。
同点の段階で康晃を出すのは本当に大丈夫なのかよ。と思いつつきっちり0封。
下位打線からだったので、この回で終わるかなぁ?なんて9回の裏を見ていたがこの頃には盛り上がりも最高潮になっていた。
腕組みしつつ見ていた僕もそうだ。
きっちり出塁して、最後は佐野恵太のサヨナラタイムリー。
その瞬間、球場全体がエモ散らかしているような、なんかそんな同調するような感覚があった。
何回か野球は見たことがあるけど、サヨナラを目の前で見たのは始めてだった。正直めちゃ楽しかった。
ヒーローインタビューは康晃と佐野恵太だったのだが、一つの勝利という結果を目指して真剣にプレーすることにエースも代打も関係ない。そんな事を思わせてくれる、そんなヒーローインタビューだった。
もうちょっと球場に通ってみようかな。そう思った日だった。
チケットを当ててくれた嫁さんに感謝。
\横浜優勝!/
Engineering Manager Meetup #4 に参加して
RettyさんのオフィスでEngineering Manager Meetup #4 が開催されまして、職場が入っているビルと同じビルだったこともあり、参加させていただきました。
engineering-manager-meetup.connpass.com
イベント自体は半年前ぐらいから注目していたのですが、なんだかんだ都合が合わず今回初参加になります。
ちょくちょく用事で中抜けしてしまったのですが、気になったプレゼンが2つありました。
登壇内容について
www.slideshare.net
1つ目は @Nunerm さんの 「エンジニアチームビルディングジャーニー」です。
聞いている中で、Managerとしての視野の広さにびっくりしました。
やってきたことを「あとからこうだったな」と考察することはそれほど難しい事ではありませんが、やっている中で何をやるべきか定義づける能力は経験と視野に裏打ちされていると思います。
このプレゼン中には、それが理路整然と整理され、まさに「たしかに!」と思わせてもらえる内容ばかりでした。
2つ目は mochizukikotaro さんの「マネジメントについて考えていること、相談したいこと」です。
「4つの窓の役割を葛藤を乗り越え果たす」という部分がすごくしっくり来ました。
意思決定という行動において、エンジニアリングについてもマネジメントについても絶対解というのはないのですよね。
その上で、正しかろう、信じられる、幸せにできる内容で意思決定することが大切なのかなと思います。
(余談ですが mochizuki さんは 初心者がAWSでミスって不正利用されて$6,000請求、泣きそうになったお話。 - Qiita こちらの記事の著者だったのですね...w
当時めちゃバズった記憶がありますw)
同時に、先人の智慧に学んで活かすことも大事なのでエンジニアリングについてはRFCや、IPA、W3C、OWASPなどの知識を取り込んで一つの意思決定ができると良いと個人的には考えています。
このあたりについては @dskst9 さんのスライドが詳しく、非常に勉強になりました。
懇親会
懇親会はOST(Open Space Technology)という形式で開催されました。
最近社内でも開催されているのですが、自分の興味がある分野を選択して自由なディスカッションを行えるフレームワークです。
評価の興味の高さ。凄いな。 #em_meetup pic.twitter.com/WUFcmQCEUZ
— ろずにゃっく (@i47_rozary) February 1, 2019
僕は、mochizukiさんのテーブルに参加させてもらって「評価」についての各社の状況などをお伺いしていましたがやはり会社の規模や文化などに依存していろいろな形態があるというのが参加した結論でした。
ここで思った事は、やっている事そのものから自社の参考になるものを捕まえるのは正直不可能に近いが、並べて考えて共通点をあぶり出したりするアプローチを取ることによって標準化したマネージャーとしてのスキルを編纂できるかもしれないなということです。
2017年ぐらいからEngineering Managerについて語られることが多くなってきた印象ですが、今後は今話しあっているようなスキルが定着する時期がきっと来ると思っていて、その次にマネジメント3.0ではないですが何かのイノベーションが起きるのではと思っています。
その時までに、自分がその渦の中にいられるよう、いろいろ学び続けて行きたいなと思わされるMeetupでした。
引き続き参加したいなと思っているので、またよろしくおねがいします!
2018年振り返り
来年は書いてアウトプットすることを意識したいので、2018年の振り返りを書いてみます
仕事
2018年は仕事人生で初めて技術組織の横断チームを持つ事になりました。
経緯ややってきたことは下記にまとめています。
https://medium.com/eureka-engineering/pairs-api-team-ad3d259753bc
事業部でビジネスKPIを追いかけながら事業部の中で開発してきたので、新しいチャレンジになったと思います。
ここ数年の中で最も自分の技術スキルと向き合って考えてきた1年になりました。
一緒にやってきてくれた会社のみんなには本当に感謝しています。ありがとう。
イベント登壇
今年はGo関連で大きい勉強会に2つ登壇できました。(go conference と golang.tokyo)
来年もイベントには登壇側で参加したいです。
EMFM
マネジメント面では、エンジニアリング組織論への招待とEMFMに出会った事が大きかったように思います。
マネジメントは組織によって異なる部分が大きく、一義的なノウハウが集めづらいスキルであると考えているため、参考になるコミュニティを見つける事ができたのは非常に良かったです。
次の勉強会では登壇などできると良いな
ブログの執筆・その他イベント
会社ブログやQiita、技術書典を含めて10本程度のアウトプットでした。
来年はもっと数を増やしていきたい。
来年に向けて
アウトプットすることの楽しさを理解できた1年でした。
来年は英語を勉強して海外カンファレンスでLTなどしてみたいです。
それでは、みなさん良いお年を。